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4-3:引き出した想いを求人票の文章にどう「翻訳」すればいいのか

セルフインタビューやヒアリングを通じて、経営者の想いや現場のリアルな声を集めることができたら、次はそれを求人票の文章として仕上げる「翻訳」の作業に入ります。ここでいう翻訳とは、外国語を訳すことではなく、話し言葉として出てきた生の情報を、求職者に伝わる書き言葉に組み替える作業のことです。

目次

話し言葉と書き言葉は、そのままでは別物

ヒアリングで集めた言葉は、多くの場合、口語のままの荒削りな形をしています。例えば、「いや、うちはほんとに人が良くて、困ったときはみんな助けてくれるっていうか」というような話し方で出てきた言葉を、そのまま求人票に貼り付けても、文章として不自然になってしまいます。

翻訳の作業では、この話し言葉に含まれている「事実」と「感情」を分解し、それぞれを整理された書き言葉に組み立て直していきます。

翻訳の手順:事実→感情→一文にまとめる

具体的な手順としては、まず話の中から「事実」の部分を抜き出します。先の例であれば、「困ったときに周りが助けてくれる」という事実です。

次に、その事実に伴う「感情」を確認します。「安心できる」「心強い」といった感情です。

最後に、この事実と感情を、求職者が読んで情景が浮かぶ一文にまとめます。「作業でわからないことがあれば、周りのスタッフがすぐに手を貸してくれる環境です。実際に、入社1ヶ月の新人でも、気兼ねなく質問できる空気があります」というように、事実を具体的な描写に変換します。

「良い言葉」より「具体的な言葉」を選ぶ

翻訳の際に注意したいのは、つい「素晴らしい」「最高の」といった評価の言葉で締めくくりたくなる誘惑です。しかし、こうした評価語は、書き手の主観にすぎず、求職者には響きません。

評価する言葉ではなく、事実を積み重ねて、読み手自身に「良さそうだ」と感じてもらう書き方を意識してください。「最高の職場です」と書くのではなく、「先輩に質問すると、作業の手を止めてでも丁寧に教えてくれます」と書く。

判断は、書き手ではなく、読み手に委ねるという姿勢が大切です。

翻訳した文章は、一度声に出して読んでみる

書き上げた文章は、一度声に出して読んでみることをおすすめします。読んでいて不自然に感じる箇所や、堅苦しく感じる箇所があれば、それは翻訳の途中で、元の生の言葉が持っていた温度感が失われているサインです。整えすぎた文章よりも、少し粗削りでも、話していたときの温度感が残っている文章のほうが、結果として求職者の心に届きやすいものです。

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