言語化した求人票の効果が大きく出ると、今度は「応募が来すぎて対応が追いつかない」という、これまでとは正反対の悩みが生まれることがあります。応募が来ないことに慣れていた経営者にとって、これは嬉しい悲鳴である一方、実際に対応しきれず、混乱してしまうケースも見られます。
ここでは、この状況にどう向き合えばよいかをお伝えします。
「来すぎる」ことは、決して悪いことではない
まず前提として、応募が殺到すること自体は、望ましい状態です。問題なのは、殺到した応募に対して、対応する体制が整っていないことにあります。
書類選考や面接の日程調整が滞ってしまうと、せっかく興味を持ってくれた求職者を待たせすぎてしまい、他社に流れてしまうことにもつながります。せっかく言語化によって求職者の心を動かせたのに、その後の対応で印象を落としてしまっては本末転倒です。
応募が集まった喜びと同時に、次の段階への準備を怠らないことが重要です。
選考のスピードを事前に設計しておく
応募が増えることを見越して、あらかじめ選考のスピード感を決めておくことが有効です。対応の遅れは、求職者の熱意を冷ましてしまう最大の原因です。
「応募があったら24時間以内に一次連絡をする」「書類選考は3日以内に結果を出す」といったルールを、求人票を出す前の段階で決めておくと、実際に応募が集中したときにも慌てずに対応できます。
選考基準を明確にしておく
応募が多いと、1人ひとりを丁寧に見る時間が限られてきます。だからこそ、事前に「何を重視して選考するか」という基準を明確にしておくことが大切です。求人票の中でお断り宣言を通じて求める人物像を絞り込んでおくことも、結果として選考の判断をスムーズにする効果があります。
基準が曖昧なまま大量の応募に向き合うと、選考のたびに判断がぶれてしまい、結果として本当に採用したい人材を見誤るリスクも高まります。
対応しきれないときは、掲載を一時的に止める選択肢もある
あまりにも応募が集中し、既存の業務に支障が出るようであれば、一定期間、求人票の掲載を止めるという判断も選択肢の1つです。応募が来る状態を作れたこと自体が、大きな成果です。無理に対応し続けて質が落ちるよりも、落ち着いて向き合える状態を保つほうが、結果的に良い採用につながります。
実際、一時的に募集を止めてから、選考中の応募者への対応を優先し、落ち着いたタイミングで再掲載するという進め方をとる会社もあります。焦って全員に手を広げるよりも、目の前の候補者と丁寧に向き合うことのほうが、最終的な採用の質を左右します。
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