ここまでお伝えしてきた考え方に沿って言語化に取り組んだにもかかわらず、それでも思うように応募が来ない、というケースもあります。せっかく時間をかけて取り組んだのに結果が出ないと、「言語化なんてやっぱり意味がなかった」と感じてしまうかもしれません。しかし、多くの場合、原因は言語化そのものではなく、別のところにあります。
ここでは、考えられる原因を整理します。
条件面が、そもそも市場相場から大きく外れていないか
どれだけ求人票の中身を言語化しても、給与や勤務条件が、同業種・同地域の相場から極端にかけ離れている場合、応募数への影響には限界があります。
言語化は、条件面の差を土俵の外に持ち出すための手法ですが、相場とあまりにも差が大きい場合は、まず条件面を見直す必要があります。求人票の中身をどれだけ磨いても、そもそも比較の土俵に上がれていなければ、求職者の目に留まる前の段階で選択肢から外れてしまいます。
言語化が、まだ「型」の域を出ていないことがある
「言語化した」と思っていても、実際には抽象的な言葉のままになっていることがあります。「アットホームな職場です」を「温かい雰囲気の職場です」に言い換えただけでは、本質的な言語化にはなっていません。これは、表現だけを変える言い換えであって、具体的な事実を掘り起こす言語化とは似て非なるものです。
具体的な情景、固有の数字やエピソードが盛り込まれているかどうかを、改めて見直してみる必要があります。
そもそも求職者の目に触れていない可能性
内容がどれだけ良くても、求人票自体が求職者の目に触れていなければ、応募にはつながりません。掲載期間が切れていないか、検索されやすいキーワードが職種名に入っているか、写真や情報量が求人一覧の中で埋もれていないかなど、露出の面での見直しも必要です。
どれだけ丁寧に書いた求人票でも、そもそも見られていなければ、評価される機会すら得られません。
一人で抱え込まず、第三者の目で見直す
自分では十分に言語化できたつもりでも、実際には独りよがりな表現になっている可能性もあります。完成した求人票を客観的にチェックする工程を、改めてやり直してみることをおすすめします。
うまくいかない理由は1つとは限らず、条件面、言語化の質、露出、この3つが複合的に重なっていることも少なくありません。焦らず、1つずつ点検していくことが大切です。すべてを一度に直そうとせず、まずは1箇所ずつ改善し、その反応を見ながら進めていくくらいの気持ちで十分です。
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