「求人票の書き方のコツ」を検索すると、驚くほど似た内容の記事が並びます。
・職種名は文字数をフルに使う
・仕事内容は具体的に書く
・写真を登録する
どれも間違ってはいません。しかし、これらを全部実践しても応募が来ない会社が後を絶たないのはなぜでしょうか。
答えは、「コツ」と「応募が来る求人票」が、そもそも別物だからです。
「コツ」が教えてくれるのは”型”だけ
世の中の求人票ノウハウの多くは、決められた記入欄をいかに埋めるか、というテクニックに終始しています。
これは言ってみれば、料理でいう「盛り付けの技術」のようなものです。皿の空いたスペースをなくし、彩りよく並べる。見た目は整います。しかし、盛り付けがどれだけ上手でも、皿の上の料理そのものが冷凍食品をただ温めただけのものであれば、食べた人の心には残りません。
求人票も同じで、型を整えても、そこに書かれている中身が「どこにでもある当たり障りのない説明文」であれば、求職者の記憶には残らないのです。
「応募が来る求人票」が持っている、もう1つの要素
応募が来る求人票には、型に加えてもう1つの要素があります。
それが「この会社で働きたい」と求職者の感情を動かす中身、つまり経営者の想いと、現場で働く人たちのリアルな魅力が言葉になっているかどうかです。同じ職種、同じ給与、同じ勤務条件で求人を出しても、応募数に数倍の差が生まれることがあります。
その違いは、条件ではなく、中身の言語化の有無にあります。求職者は、条件だけで会社を選んでいるわけではありません。
「どんな人たちと、どんな想いで働くことになるのか」を、求人票の文章から無意識に読み取ろうとしています。
なぜこの違いが見過ごされてきたのか
求人票の書き方を教えてくれる専門家の多くは、実は「型」までしか教えられない立場にあります。
求人媒体の営業担当者は、媒体の使い方や表示ルールには詳しくても、あなたの会社の泥臭い魅力までは知りません。採用代行業者も、限られた時間の中でヒアリングし、汎用的なテンプレートに落とし込むことが多く、そこに経営者本人の言葉が入り込む余地は少なくなりがちです。
結果として、「型」は世の中に広く共有されているのに、「中身の言語化」を教えてくれる存在がほとんどいない、という状況が生まれています。
この先お伝えしていくこと
このシリーズでは、まず「なぜ型だけでは応募が来ないのか」という理由を掘り下げ、そのうえで「応募が来る求人票には具体的に何が書かれているのか」、そして「その中身をどうやって言葉にしていくのか」を、1つずつ具体的にお伝えしていきます。
型を知っている方こそ、次に必要なのは『中身の言語化』だと知っていただければと思います。
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