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4-3. 応募者のビジョン・目標をどう引き出せばいいのか

前回、会社説明・募集背景をどう語れば応募者の心に刺さるのかを見てきました。

今回は、3つ目のパーツである応募者のビジョン・目標を、どう引き出せばいいのかを掘り下げます。

■いきなり聞いても、本音は出てこない

「5年後、どんな自分になっていたいですか」と、唐突に問いかけても、多くの応募者は戸惑ってしまいます。準備していない質問だからこそ本音が出やすい、と以前お伝えしましたが、それは決して「不意打ち」でよいという意味ではありません。応募者が答えやすい雰囲気や、質問への導入があってこそ、本音は引き出せます。

■質問の前に、面接官自身が先に語っておく

効果的な方法の一つが、面接官の自己紹介の中に、あらかじめ自分自身の将来の目標を織り込んでおくことです。「私自身は、3年後には◯◯を実現したいと考えています」と先に語っておくことで、応募者に対して「では、◯◯さんはいかがですか」と、自然な流れで質問を引き継ぐことができます。

面接官が先に自己開示をしているからこそ、応募者も答えやすくなる、という構造は、ここでも同じように働いています。この一手間があるかないかで、その後の応募者の答え方の深さが、はっきりと変わってきます。

■言葉を、応募者に合わせて調整する

「ビジョン」「目標」という言葉は、人によっては重く、答えにくく感じられることがあります。特に、若手や未経験者の応募者にとっては、漠然としすぎて答えづらい場合があります。

そうした相手には、「3年後、どんな自分になっていたらいいなと思いますか」「仕事の上で挑戦してみたいことはありますか」「取ってみたい資格などはありますか」というように、答えやすい言葉に言い換えることが有効です。

同じことを聞いていても、言葉の選び方一つで、応募者の答えやすさは大きく変わります。相手の年齢や経験に応じて、複数の聞き方を用意しておくと、その場で柔軟に選べます。

■沈黙を、焦って埋めない

質問を投げかけた後、応募者がすぐに答えられず、沈黙が生まれることがあります。この沈黙を気まずく感じ、面接官が焦って次の質問に移ってしまうと、応募者が本音にたどり着く前に、会話が先に進んでしまいます。

沈黙は、応募者が本気で考えている証拠でもあります。急かさず、ゆったりと構えて待つ姿勢が、結果的に深い回答を引き出すことにつながります。時計を気にせず、応募者が言葉を選び終えるまで、静かに待つ胆力も必要です。

■語られた内容には、必ず深掘りで応える

応募者が何かを語ってくれたら、「素晴らしいですね」で終わらせず、「それはいつ頃から、何がきっかけで考えるようになったのですか」「そのために、今どんなことに取り組んでいますか」と、具体的に掘り下げていきます。

この深掘りによって、その目標が単なる思いつきなのか、本気で行動に移されているものなのかが見えてきます。目標を語りながらも、実際の行動が伴っていない場合は、その点をやんわり確認してみるのも一つの方法です。

テンションが上がりすぎて話が脱線してきたと感じたら、面接官の側から穏やかに軌道を戻すことも、進行役としての大切な役割です。

■社長の同席が、より効果を高める

このやり取りに、社長自身が同席できるのであれば、その効果はさらに高まります。応募者が語ったビジョンに対し、社長が「一緒に叶えてあげたい」と心から思えるかどうかは、応募者にとっても、その熱意がまっすぐ伝わる大きな要素になります。

■次に確認すべきこと

次回は、4つ目のパーツである、内定へつなげるクロージングトークをどう組み立てるのかを掘り下げていきます。

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