インターネットで「求人票 書き方」と検索すると、無数の記事がヒットします。職種名の文字数、写真の枚数、記入項目の埋め方。どの記事も似たようなことが書かれています。
もしあなたがこれらを読んで実践したのに応募が来なかったとしても、それはあなたのやり方が悪かったのではありません。情報そのものの前提が的外れだったのです。
なぜ「型」の情報ばかりが広まるのか
求人票の書き方に関する情報を発信しているのは、主に3つの立場の人たちです。
1つ目は、求人媒体の運営会社です。彼らにとって都合がいいのは、求人票の”入力欄の使い方”を教えることです。なぜなら、それ以上の中身、つまりあなたの会社の魅力そのものには踏み込む必要がないからです。
2つ目は、採用支援を行うコンサル会社です。多くの企業に横展開できるノウハウを提供する立場上、どうしても「誰にでも当てはまる型」を教える内容になりがちです。個社の泥臭い事情に踏み込んだ情報は、汎用化しにくいため後回しにされます。
3つ目は、ハローワークそのものです。行政機関としての立場上、記入ルールや制度の説明はできても、「求職者の心をどう動かすか」という文章表現の領域にまで踏み込むことは、その役割の範囲外です。
「型」の情報が悪いわけではない、ただし十分ではない
誤解しないでいただきたいのは、これらの情報が嘘というわけではないということです。文字数を最大限使う、写真を載せる、これらは確かにやっておいたほうがよいことです。
しかし、これは料理でいえば「調理器具の使い方」を教えているにすぎません。フライパンの正しい使い方を知っていても、それだけでは美味しい料理はできません。
何を、どんな想いで作るか。そこが抜け落ちたまま、器具の使い方だけが世の中に広まっているのです。
この記事の結論
求人票の書き方の情報が的外れなのではなく、「そこで止まっている」ことが問題です。型の情報を否定する必要はありません。ただ、型を守った先に、もう1段階の作業があることを知らないまま、多くの経営者が「もう打つ手がない」と諦めてしまっているのが実情です。
次の記事では、その「応募が来る求人票」とは具体的にどんな求人票を指すのか、より具体的に掘り下げていきます。
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