ここまで、なぜ「一般的な書き方のコツ」を守っても応募が来ないのか、その理由を見てきました。ここからは視点を変え、実際に応募が集まる求人票には、具体的に何が書かれているのかを掘り下げていきます。
「何が書かれていないか」ではなく「何が書かれているか」で考える
多くの経営者は、求人票の改善というと「何を削るべきか」「どこを直すべきか」という引き算の発想で考えがちです。しかし、応募が集まる求人票を分析していくと、実は共通しているのは足りないものを削った結果ではなく、他社の求人票にはない、ある種の要素が積極的に足されているという点です。
例えば、「未経験者歓迎」という一言だけで終わっている求人票と、「入社後3ヶ月は先輩がマンツーマンで指導し、独り立ちの目安は半年です」という一文が加わっている求人票では、同じ”未経験者歓迎”を伝えているようで、求職者に届く安心感がまったく違います。前者は言葉だけの引き算のない状態、後者は具体的な情報が足された状態です。
この「足りないから削る」ではなく「足りないから足す」という発想の転換が、応募が集まる求人票の出発点になります。
応募が集まる求人票に共通する4つの要素
これまでの記事で、応募が来る求人票の土台となる考え方として、経営者の想いと現場のリアルな魅力、そして正直な情報という3つの要素をお伝えしてきました。この章では、これをさらに具体的な4つの切り口に分解し、実際にどんな文章として求人票に落とし込まれているのかを見ていきます。
1つ目は、経営者自身の想いが伝わる言葉。
2つ目は、現場で働く人たちのリアルな魅力。
3つ目は、あえて求める人物像を絞り込む「お断り宣言」。
4つ目は、未経験者や定着率にまで配慮された、入社後を見据えた情報です。
型ではなく、中身の”設計図”を知る
これらの要素は、単に「良いことを書けばいい」という話ではありません。求職者の心を動かすには、それぞれの要素をどんな順番で、どんな粒度で伝えるかという、いわば設計図が必要です。この章では、この設計図を1つずつ具体的に見ていきます。
- 応募が集まる求人票に必ず入っている「経営者の想い」とは何か
- 求職者の心を動かす「現場の泥臭い魅力」とは具体的に何を指すのか
- 「お断り宣言」が求人票にあると何が変わるのか
- 未経験者を惹きつける求人票に書かれているべきこととは何か
- 定着率が高い求人票とすぐ辞める人を採る求人票、何が違うのか
1つずつ、具体的に見ていきましょう。
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